葉酸は水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。
数多くの疫学研究から、受胎前後における葉酸摂取により胎児の神経管閉鎖障害(NTDs: neural tube defects)の発症リスクが低減することが報告されました。
・・・日本でも2000年に厚生労働省から、妊娠の可能性がある女性が通常の食事からの葉酸摂取に加えて、いわゆる栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取することによって胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できる可能性についての通知が出されました。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより
葉酸は細胞分裂や成長、遺伝子に関わりがあります。胎児や乳幼児で葉酸の欠乏が激しいと、脳神経の形成に異常が出る恐れがあります。妊活中~妊娠中や授乳中の女性は、とくに意識してとらなければなりません。
他にも葉酸は粘膜を守るので、不足すると口内炎、舌炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍ができやすくなります。
葉酸が効果的に働くにはビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCが必要です。たとえ葉酸を十分とっていても、これらが不足していれば働きは期待できないといわれます。
一日あたりの食事摂取基準(50歳~64歳の男女)
男女ともに240μg
葉酸(Folic Acid)を多く含む食品
牛レバー、アスパラガスなど
効能
DNAの形成に関わる核酸の合成を助ける
皮膚を健康にする
貧血を防止する
胃腸の粘膜の健康を保つ
【欠乏症】葉酸(Folic Acid)が不足すると・・・・・
胎児への影響、貧血、口内炎、舌炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、食欲不振など
【過剰症】葉酸(Folic Acid)をとりすぎると・・・・・
過剰症の心配はありません。
ぜひ妊活を意識したら、早めにとるようにしてください。
- 一日の栄養摂取量の目標値は、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準 2020年版」より
- 年齢・性別によって目標値が決められております。弊社では抜粋して、お問い合わせが多い「50歳~64歳の男女の場合」で掲載しています。
- 詳しくは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ページをご参照ください。
必須ミネラル16種
[マクロ元素]
[微量元素]
ビタミン13種+新ビタミン1種
■:脂溶性 とりすぎると過剰症になるものあり
●:水溶性 とりすぎても体外に排出されるので過剰症の心配はない
[ビタミンB群]