人体に必要なミネラルの一種で、浸透圧の調整などの働きをする。
ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節する上で重要。人体に必要なミネラルの一種で、成人の体内には約120gから200gが含まれています。遊離イオンやリン酸塩、たんぱく質との結合体としてそのほとんどが細胞内にありますが、ごく一部は血液やリンパなどの体液(細胞外液)や骨にも含まれています。
カリウムは、細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。また、神経の興奮性や筋肉の収縮に関わっており、体液のpHバランスを保つ役割も果たしています。ナトリウムを身体の外に出しやすくする作用があるため、塩分の摂り過ぎを調節するのに役立ちます。一方、不足するとこれらの働きに影響することはもちろん、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの症状がみられることがあります。なお、大量に摂取した場合でも体内の調節機構が働くので、通常、カリウムが過剰になることはまれであると言われています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、生活習慣病の予防を目的とした成人1人1日当たりのカリウム摂取の目標量を、男性3,000mg以上、女性2,600mg以上としています。また、2012年に公表されたWHOのガイドラインでは、男女とも3,510mg/日を推奨しています。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより
カリウムはナトリウムと一緒に働いて、体の水分バランスを調整しり、血圧を下げる、体内の老廃物の除去、などの働きを助けたりもしています。
お酒をたくさん飲む人や甘いものが好きな人、血糖値の低い人や、低炭水化物食でダイエット中の人は、カリウムが減っているかもしれません。
反射が鈍くなったり、無力感を覚えたりしたら注意が必要です。
一日あたりの食事摂取基準(50歳~64歳の男女)
目安量
男性2500mg・女性2000mg
カリウム(K)を多く含む食品
バナナ・ナッツ類など
効能
細胞内液の浸透圧を調節して一定に保つ
筋肉の収縮に関わる
体液のpHバランスを保つ
【欠乏症】カリウム(K)が不足すると・・・・・
脱力感、食欲不振、筋無力症、精神障害、不整脈など
【過剰症】カリウム(K)をとりすぎると・・・・・
過剰症の心配はない
大量摂取した場合でも体内の調節機構が働くので、カリウムが過剰になることはまれです。
ただし、腎臓の機能障害がある人は注意が必要です。
- 一日の栄養摂取量の目標値は、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準 2020年版」より
- 年齢・性別によって目標値が決められております。弊社では抜粋して、お問い合わせが多い「50歳~64歳の男女の場合」で掲載しています。
- 詳しくは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ページをご参照ください。
必須ミネラル16種
[マクロ元素]
[微量元素]
ビタミン13種+新ビタミン1種
■:脂溶性 とりすぎると過剰症になるものあり
●:水溶性 とりすぎても体外に排出されるので過剰症の心配はない
[ビタミンB群]