無臭ニンニク農家さんインタビュー 作り手の声① 空気が澄んだ環境で、農薬を使わず!

今回は、 長野県 の 無臭 にんにく 農家 さん へインタビューしたものをご紹介します♪


■3つの天敵に狙われる、無臭 にんにく


じつは、無臭 ニンニク には、3種類の天敵がいます。

8月末から土作りをはじめて10月はじめあたりに、手作業でひとつひとつ球根を植えます。

2週間ほどで15センチほどまで苗が成長するころ

まず最初に、 カラス が飛んできて、次々と 苗 を抜いてしまうんです。

しかも抜いた苗は、数十センチ離れたところに置いていくんですよ…


うらべ:え?それじゃ、食べるわけでもなく?

そうです。どうも、カラスにとって遊びのようなんです。でも一旦抜かれた苗はもう使えないので、本当に困るんですよ。

そして2つ目の天敵は、冬にくる サル です。無臭 ニンニク の柔らかな芽をたべに、群れでおりてくる。

表面をバリカンで刈ったように綺麗サッパリたべてしまうので、ロケット 花火 や、 爆竹 などをつかって、追い払います。冬はこればかりしている感じですね。

うらべ:まだあとひとつ 天敵 がいるんですよね?

3つ目は ネズミ です。

無臭 にんにく の畑は、土も栄養豊富ですので、当然ですが、 ミミズ が繁殖します。ミミズが繁殖する畑はいい畑ですので、ここまでは良いのですが…

このミミズを狙って、モグラがトンネルを掘る。

そのモグラの穴を無断使用した、3つ目の天敵である「ネズミ」が畑に侵入して、甘くてホクホクの無臭 ニンニク を食べてしまうんです。

真っ黒いマルチを張った畑は、雪が積もっても土の中があたたかいので、ネズミにとっては、まさに天国でしょうか…

うらべ:土の中なら、手が届かないと思っていましたが、連鎖的にネズミがきてしまうんですね。

このネズミは特にやっかいで。1列だいたい100メートルほどある畝(うね)の約半分が食べ尽くされることもあるのです。

畑は、長い時間をかけて「 無農薬 の 畑 」に育てたもの。

ですから、ネズミ駆除剤を散布できません。

一匹ずつ、専用のネズミ捕りで捕獲するしかないんです。年間200匹以上になるのも、珍しくないですね。

人間が食べて美味しいものは、動物にとってもやはり美味しいわけだから、こればかりは仕方ないと諦めていますが…毎年この繰り返しです。


インタビュー <その2> はコチラから!

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