「年中冷え」に悩む人が増えている
近年、異常気象のため、猛暑の間、冷房(エアコン)に当たりすぎて「冷え体質」になっていることが原因だろうな・・と思われるご相談が、かなり増えています。
また、その影響か、1年中、冷えに悩む人も増えている印象です。
これは一般的に「冷房病」や「冷え性」とも呼ばれおり、冷房で長時間体が冷やされることで、体温調整機能が乱れ、血行不良が原因で冷え性が進行していることにあたります。
その結果、秋や冬だけでなく、一年中、手足の冷えや体全体の冷えを感じるようになっているようです。
今回は、冷えや、低体温について、共に学んでまいりましょう。
低体温とは?
一般的に、平熱が35℃台の人は「低体温」といわれており、現代はこの「低体温」の人が増えているといわれます。
低体温は病気ではありません。
しかし、そのまま放っておくと「冷え性」や、女性の場合は「生理不順」など、さまざまな不調につながる可能性があります。
・一年中、手足が冷たく感じる
・血管が収縮して血液の流れが悪くなる
・鼻やのどの粘膜が乾燥する
・免疫力が低下する
・(女性の場合)生理不順
低体温の原因は、冷やしてしまったことが原因だけではなく、現代の便利な生活スタイルにより、筋肉量の低下がおこり、基礎代謝が落ちていること等も一因といわれています。
現代の便利な生活スタイルは、世代・性別に関わらず皆の生活環境を変えています。
だから、今こそ、気を配っていただきたいのです。
体が冷え体温が一度下がると、免疫力がガクッと下がる?
一説では、体温が一度下がると、「免疫力が30%以上も低下する」といわれます。
なぜ、体温が下がると免疫力が低下する、といわれているのでしょうか?
理由は大きく分けて次の3つだそうです。
①免疫細胞の働き: 体温が下がると、免疫細胞の活動が鈍り、体内に侵入したウイルスや細菌に対抗する力が弱まってしまいます。
②代謝の低下: 体温が低いと、代謝が低下し、細胞の働きが鈍ります。そのため、免疫細胞だけでなく、他の細胞の機能も低下し、病気にかかりやすくなります。
③血行不良: 体温が低いと、血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。血液は、免疫細胞や栄養素を体中に運ぶ役割を担っているため、血行不良は免疫力の低下に繋がります。
漢方の老舗うらべとしては、③が一番可能性が高いように感じています。
実際に、体温が下がると、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなるだけでなく、慢性的な疲労、冷え性、自律神経の乱れなど、様々な不調が現れることを、すでに皆さん、体験されているのではないでしょうか?
あなたの平熱は?自分の平熱を知ろう!
まず自分の平熱を知ることも、ひとつの対策といえるでしょう。
平熱とは、健康な状態での安静時の体温のこと。
一般的には、36.5℃前後と言われています。(ワキの下で測定した場合、36.5~37.2℃程)
しかし、個人差があり、朝は低く、夕方には高くなるなど、一日の中で変動することもあります。
平熱を知るためには、
①同じ場所(脇の下、口の中等)で測る
②同じ体温計を使う
③同じ時間に測る
④安静時に測る
⑤数日間続け、平均値を計算する
この5つの点に注意して体温を測ることで、自分の平熱を把握することができます。
女性は、生理の対策や、妊活の一環として、基礎体温をつけた経験がある方も多いかもしれません。
しかしながら、男性は、ご自身の体温に興味をもっていない方も多いようです。
「男性の妊活」という側面においても、体温は大事だと近年いわれております。
今回の、「体温の把握方法」について、改めてご活用いただければ幸いです。
体温を上げるには?
体温を上げるためには、食生活や、様々な生活習慣の見直しが効果的です。
まず食事面では、体を温める食材を積極的に摂取しましょう。
・生姜
・ネギ
・唐辛子
・にんにく
・ごぼう
・肉 など。
寒い時期は、温かいスープやお鍋などの料理もおすすめです。
次に、生活習慣においては、これらをお薦めいたします。
・適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)で、筋肉を動かし、血流を促進
・お風呂で湯にゆっくりと浸かることで、血管を拡張し、体温を上げる
・洋服は脱ぎ着ができるものを心がけて、寒いときは「重ね着」で対応する
さいごの重ね着は、じつは大事なポイントです。
冬は面倒でも1枚カーディガンを羽織っておき、暖房がかかっていて暑いと感じたら脱ぎ、背中が冷えてきたらすぐに羽織るようにしましょう。
ひとつひとつは「そんなことか・・」と思われる基礎的な内容かもしれません。
しかし、それがなかなか出来ていない方も多いのも事実です。ぜひご活用ください。
体を温めて、心身ともに健康に!
寒い冬、温まるだけで体が緩み、心も和らぎます 。
さらに、体温を上げることで、免疫力も上がれば、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に繋がることでしょう。
これは大きな目で見れば、医療逼迫をふせぐことにもつながるのです。
共に、日々の生活の中に、温活(身体が温まる食事や適度な運動)を取り入れて、心身ともに健やかな生活を目指してまいりましょう。
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