放っておくと危険?男性の更年期と骨の健康
最近、メディアで「男性更年期」という言葉が取り上げられるようになってきており、更年期の男性に起こる不調にも注目が集まっています。
主な原因は、加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下とされています。すこし詳しくみていきましょう。

知っておきたい男性ホルモンと、骨粗しょう症の関係
男性更年期(加齢男性性腺機能低下症候群:LOH症候群)では、テストステロン(男性ホルモン)の分泌が減少します。このホルモンの低下が、骨密度にも影響を与え、骨粗しょう症のリスクを高めることが知られています。
■テストステロンの役割と骨密度
テストステロンは骨の形成と維持に関わる重要なホルモンです。特に、以下の働きがあります。
・骨形成を促進:新しい骨の生成を促す
・カルシウムの保持:骨の強度を維持するために必要なカルシウムの定着をサポートする
このため、テストステロンが低下すると骨密度が低下し、骨がもろくなりやすくなります。
男性の場合、骨密度は、女性よりもゆるやかに低下する傾向がありますが、男性更年期の影響で急激に減少することもあります。
とくに50代以降の男性、テストステロンの分泌が著しく低下している人、運動不足やカルシウム不足の人は、骨粗しょう症のリスクが高まるため注意が必要です。
男性の骨密度の方が、女性よりもゆるやかに低下する理由

骨密度は年齢とともに低下しますが、男性の骨密度の低下は女性よりもゆるやかであることが知られています。その主な理由を解説します。
■女性と男性のホルモンの違い
・女性は閉経後に急激に骨密度が低下する
女性はエストロゲンというホルモンが骨の維持に重要な役割を果たしますが閉経(平均50歳前後)によりエストロゲンの分泌が急激に減少し、骨密度が急速に低下します。
そのため、女性は閉経後の10年間で骨密度が約10〜20%減少し、骨粗しょう症のリスクが急上昇します。
・男性は加齢によるホルモン低下が緩やか
男性の骨密度は、テストステロン(男性ホルモン)が関与します。テストステロンは加齢とともに徐々に減少しますが、女性のエストロゲンほど急激に減るわけではありません。
そのため、男性の骨密度低下は50歳以降ゆるやかに進行し、70代以降に顕著になる傾向があります。
■筋肉量の違いによる影響
・男性は女性よりも筋肉量が多い
筋肉は骨に負荷をかけることで骨密度の維持に貢献します。男性は一般的に筋肉量が多く、骨への刺激が継続されるため、骨の減少が抑えられやすいです。
一方、女性は筋肉量が少なく、特に閉経後は骨の新陳代謝が崩れやすくなります。
■生活習慣の違いによる影響
・男性はカルシウム摂取量が多い傾向がある
食事面では、男性のほうが乳製品や肉類を摂取する傾向があり、カルシウム摂取量が比較的多いとされています。
一方で、女性はダイエットなどの影響でカルシウム不足になりやすく、骨密度の低下が進みやすいです。
・運動習慣の影響
男性は女性よりも運動量が多い傾向があり、特に若い頃にスポーツをしていた人は骨密度が高いことが多いです。
一方で、女性は運動不足や加齢による活動量の減少が骨密度の低下を早めることがあります。
■ただし、男性も高齢になると骨密度低下のリスクが高まる
・70代以降は男性も骨密度低下が進む
70代になると、テストステロンの減少が加速し、筋肉量の減少も進行するため運動不足や食生活の乱れ、病気などの影響で、骨密度が大きく低下するケースも増えます。
そのため、男性も70歳以降は骨粗しょう症のリスクが高まるため、予防が重要です。

男性の更年期世代に必要な“骨密度ケア”とは
・適度な運動
ウォーキングやジョギングなど適度な運動、筋トレやストレッチをして、骨に刺激を与えることが大切です。
・骨の健康を意識した食生活
・カルシウム(牛乳・小魚・大豆製品など)
・ビタミンD(鮭・卵・きのこ類など、日光浴も効果的)…「意識的に摂ることでカルシウムの吸収を促進」
・マグネシウム(ナッツ類・海藻・バナナなど)…「骨の形成に必要」
この3つは一緒にとるのがよいと思われます。
バランスよく摂取し、適度な運動を継続すること、適度な日光浴でビタミンDの生成を促すことも大切です。健康的な生活習慣を心がけることで、骨の健康を守ることができます。
・ホルモンバランスを整える生活リズム
ストレスはテストステロンを低下させる要因のため、リラックスする時間を確保し、睡眠不足もホルモンバランスを乱すため、質の良い睡眠を意識することが重要です。
・定期的な骨密度検査
50代以降は年に一度の骨密度検査を受けるのが理想です。早期発見・対策が骨粗しょう症予防につながります。
まとめ

男性更年期によるテストステロンの低下は、骨密度の低下につながり、骨粗しょう症のリスクを高めます。
そのため、運動・食事・生活習慣の改善を通じて、骨の健康を維持することが大切です。骨の強さを意識した対策を日々の生活に取り入れてください。
また、必要に応じて医療機関を受診し専門家によるアドバイスを受けましょう。
※男性の更年期について、診断や治療は主に泌尿器科や内科で行われることが多いとされています。
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