人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成する。
成人の体内に約1kg含まれていて、各種ミネラルの中で最も多く存在します。そのほとんどがリン酸カルシウムとして骨および歯のエナメル質に含まれます。
ごく一部は、カルシウムイオンとして血液や筋肉、神経内にあり、血液の凝固を促して出血を予防するほか、心筋の収縮作用を増し、筋肉の興奮性を抑える働きもあります。
骨格を構成する重要な物質であるため、不足すると骨が十分に成長せず、骨粗鬆症の原因にもなります。「日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人1人1日当たりの推奨量を、男性で700mgから800mg、女性で650mgと設定しています。しかし、カルシウムの摂取量が十分であったとしても、ビタミンDが不足するとカルシウムの吸収が悪くなり、また運動などである程度骨に負荷をかけないと利用効率が低くなってしまいます。
なお、リンやマグネシウムなどのミネラル同士は互いに影響しながら吸収されることから、バランスよく摂る必要があります。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより
日本人は「不足しがちだ」といわれるのがカルシウムです。
とくに私達は、年齢を重ねるにつれ、カルシウムを貯蔵している骨量はゆるやかに減少します。骨を作り直す力(骨を壊し、新しい骨を作るチカラ)が弱まり、骨を壊す力の方が強い時期が訪れます。
女性は50代以降の更年期に、閉経による女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、骨量が急激に減少します。
この状態が病的に進行したのが「骨粗しょう症」です。
20代までにしっかり骨量を上げていなかったり、日々の食事のカルシウム不足が続いていると、骨量も早くから減少してしまいます。 従って骨量の減少をできるだけ遅らせることが非常に大切と考えられています。
また、カルシウムの吸収を悪くするのが「リンのとりすぎ」
カルシウムとマグネシウムは2対1、カルシウムとリンはだいたい1対1のバランスで摂取するのが好ましいとされます。
一日あたりの食事摂取基準(50歳~64歳の男女)
男性750mg・女性650mg
カルシウム(Ca)を多く含む食品
牛乳・ひじき・チーズなど
効能
歯や骨を丈夫にする
血液の凝固を促して出血を予防する
心筋の収縮作用
筋肉の興奮性を抑える働き
【欠乏症】カルシウム(Ca)が不足すると・・・・・
骨軟化症・骨粗鬆症、痛みを感じやすくなる、イライラ など
【過剰症】カルシウム(Ca)をとりすぎると・・・・・
あまりにも過剰にとりすぎると便秘の原因に
- 一日の栄養摂取量の目標値は、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準 2020年版」より
- 年齢・性別によって目標値が決められております。弊社では抜粋して、お問い合わせが多い「50歳~64歳の男女の場合」で掲載しています。
- 詳しくは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」ページをご参照ください。
必須ミネラル16種
[マクロ元素]
[微量元素]
ビタミン13種+新ビタミン1種
■:脂溶性 とりすぎると過剰症になるものあり
●:水溶性 とりすぎても体外に排出されるので過剰症の心配はない
[ビタミンB群]